東北大地震の影響で、通勤難民を体験しました。
私の勤務地は千葉市美浜区新港です。障害者の就労支援施設で昨日は22名の訓練生が作業訓練を受けていました。
地震発生時は、安全のため訓練生を建物の外に避難させました。一度作業に戻ったものの、大きな余震が発生したところから、訓練生を帰宅させることになりました。
着替えが終わって、訓練生全員の人数と職員の人数を確認してから、避難所に指定されている千葉みなと公園に向かいました。
公園には、数百人が避難していました。一部では液状化現象で水と泥が噴出しているところも見受けました。公園では、訓練生をまとめて、点呼して名簿を作成しました。そこに外出先からセンターに戻り、そこから自転車で駆けつけた施設長が到着し、徒歩やバスで自力で帰宅できる訓練生以外は、一度施設に帰ることになりました。
私は、千葉駅からバスで帰ることができる訓練生5名を引率していくことになりました。公園から千葉駅までは徒歩で15分ほど、行きかう人々は落ち着いて行動していました。
千葉駅に着くと、JRはまったく動いていませんから、駅前のバスターミナルは人でごった返していました。
訓練生のうち2人は、普段通勤でバスを使っているので、それぞれのバス乗り場に行ってもらいました。残る3人のうち1人は、鎌取までバスで行き、徒歩で帰れるということで、鎌取駅行きのバスに乗せました。もう1人は、私と同じ四街道駅まで行くバスを待つ人の列に並ばせましたが、この時点ですでに行列は100メートル以上の長さに達していました。最後の1人は白旗在住なので花輪行きのバス乗り場までつれて行き、花輪行きのバスに乗るよう伝えました。
ここでセンターに連絡をいれようとしましたが、携帯電話はもちろんぜんぜん通じません。駅前の公衆電話も長蛇の列ですぐには使えません。そこで、駅から離れた公衆電話を探すことにして、千葉三越の先まで行くと公衆電話がすぐ使えました。この電話で、以上の顛末を施設に報告し、今度は自分が四街道行きのバスの列に並ぶことにしました。
駅前に取って返すと、駅前は広場はバス待ちの人で一段と混雑が増していました。四街道行きのバス停は、15番という駅から100メートル以上離れているところにあります。先頭から列をたどると、ほとんど駅の入口に近いところに最後尾がありましたので、そこに並びました。
並んだ時刻午後6時、四街道行きのバスはもともと便数が少ないのか、ほとんどバスが来ません。寒い中で待つこと2時間半以上、やっとバスに乗れたのか午後8時30分。しかし、車の渋滞で、バスはなかなか進みません。特に、都賀駅から四街道駅の間はほとんど車が動かないような状態でした。ようやく四街道駅に到着したときは、は午後10時10分過ぎでした。家内に駅まで車で迎えに来てもらって、自宅に着いたのは午後10時半ぎになりました。
千葉駅に到着したのが午後5時ごろでしたから、ほぼ4時間半かかっています。千葉駅からこれほどの時間がかかったので、東京からの人はどれほどの時間がかかったのでしょう。
体験したくはありませんでしたが「通勤難民」の体験記でした。
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