2011年9月6日火曜日

ソウル(その5)

 4日目(8月25日)は最終日です。家内が食欲不振(キムチの食べ過ぎらしい)で、10時ころゆっくりとホテルを出ました。計画では広蔵市場のスニネヒンデトッという店に行ってビンデトッ(緑豆を生地に使った緑豆チヂミ)を食べる予定でしたが、この店の支店が明洞に出来て評判がいいとのことで、こちらに出かけました。店が11時からなので、近くをぶらついて時間をつぶしました。待った甲斐があって、ヒンデトッは確かにおいしかった。2人前で14,000ウォンと値段も結構いいですね。
 食事の後は、歩いて南大門市場へ。いつもの下着屋で叔父さんと交渉して私の下着(パンツ)を8枚20,000ウォンで買いました。叔父さんは3枚10,000ウォンといいましたが、何とか粘って8枚買うからとまけてもらいました。私にしては珍しく値切り交渉成功です。あとは、短い靴下を15足14,000ウォンで買い、最後の遅い昼食に向かいました。
 昼食は、地下鉄3号線の景福宮駅から歩いて5分ほどのトソクチョン(土俗村)というサムゲタンで有名な店です。午後2時過ぎというに結構広い店内が半分くらい埋まっています。しかも、全員がサムゲタンを注文しています。私たちも15,000ウォンのサムゲタンを2人前注文しました。評判どおり味と量でした。塩とキムチの汁で味を調えていただきました。地元の人は胡椒やコチュジャンで味付けしていました。家内は食欲があまりないらしく、スローペースで食べていましたが、さすがに実力があり、最後は完食していました。私の方がご飯を残してしまいました。
 ホテルのピックアップは午後5時10分ですから、早めにホテルに帰ってロビーで休憩することにしました。旅行社の担当者は時間どおりに迎えに来ました。4組8人ほどで金浦空港近くの日本人専門のお土産店へ連れて行かれました。我々のパスの人たちは慣れている人が多いらしく、何も買いません。また40分ほどバスに揺られて午後7時前には仁川空港に着きました。すぐに搭乗手続きをして、荷物を預けて出発までロビーでゆっくりしました。日本を発ったときのスーツケースの重量は28キロほどでした。仁川空港のチェックインでは38.5キロでした。もう3キロぐらいはいけましたね。最近は日本でもおいしいキムチが買えるので、ソウルで買って帰ることはほとんどありません。
 帰りは大韓航空719便、午後9時10分発です。冷麺でも食べようと思いましたが、どうせ機内食もでることですから、ここは少し我慢して、早めにセキュリティチェックを受けて、搭乗口の近くで休憩しました。午後8時になっても我々が乗る飛行機はまだ到着していません。5分ほどしてようやくゲートに姿を現しました。B737のこじんまりとした機体です。何もすることがないので、荷物の積み降ろしやその他の出発準備作業をじっくりと観察していました。機体が小さいので、乗客の荷物はコンテナではなく、機体にベルトコンベアを横付けして、地上のコンテナに一つずつ送られて積みまれています。到着して30分以上経つのにまだスーツケース積み出しが終わっていません。これでは乗客はターンテーブルで待たさせるわけです。羽田でもきっと1時間近くかかるのだろうなと思いました。
 仁川空港の出発は定刻を10分ほど遅れました。 少し揺れたもののおおむね快適なフライトでした。羽田へは11時40分過ぎに着き、手荷物を受け取って、通関手続きをして、駐車場会社に電話したのが午前1時ころになっていました。バスの迎えまで約15分、空港から駐車場まで約10分、川崎の駐車場を出発したのは午前1時30分、自宅まで約1時間で、帰宅は午前2時半になっていました。
 早朝便・最終便のツアーは、ソウルの滞在時間がたっぷりとれていいのですが、やはり疲れます。次回は、当たり前の時刻に出発、帰国するツアーにしようということになりました。

2011年9月5日月曜日

ソウル(その4)

3日目(8月24日)は、朝食抜きで午前10時ころホテルを出ました。早昼をかねてコングクス(豆乳麺)の有名店へ行きました。場所は地下鉄で明洞から一駅の市庁(シチョン)駅で、駅から歩いて2分ほどのところにあるチンジュフェガン(晋州会館)という店です。開店は10時30分からですが、15分前なのにおばさん(アジュンマ)に聞いたら、「どうぞ」と親切に入れてくれました。店は結構広くて100席以上はあるでしょうか。ネットの情報では昼休みは近くのサラリーマンで一杯になるらしいです。私はコングクス9,500ウォン、家内は豆乳が苦手なので金剛山鍋6,500ウォンを頼みました。コングクスには1リットル以上のこってりとした冷たい豆乳と麺が入って、薄い味がついています。いい味で、豆乳を全部飲んでしまいました。家内は、ちょっと味見した程度です。ここのキムチはすごくおいしくておかわりをしてしまいました。夏場のキムチは酸っぱいのが多いのですが、全然酸っぱさが感じられず、家内もかなりの量を食べていました。
食事が済んで、南大門市場へ歩いて向かいました。 途中で火災で焼けてしまい復元工事中の南大門(正式には崇礼門というのだそうです)の前を通りました。工事は土台の石垣工事が終わったところあたりでした。
南大門市場では、家内がいつものお店で下着を買いました。また、我が家で愛用している韓国の食堂で定番のティッシュのケースを探しました。食堂では、結構いろいろなカラーやデザインのケースがあるのに、市場では茶色の地味なものしか売っていません。5~6軒の店を探し回りましたが、やはり茶色系のものしかありませんでした。しかたなく竹製のティッシュボックスを6,000ウォンで買いました。食堂に置いてあるのは特注で一般には売っていないようです。
つぎは、ロッテマートへ行くために地下鉄でソウル駅に向かいました。ロッテリアでお茶休憩をして、チャンジャ、エゴマのキムチ、ノリ、ハサミなど、お土産を買い込みました。少し多めの荷物を抱えて地下鉄で2駅ほどのホテルに戻りました。すっかりくたびれてしまってホテルで休憩です。昼間から冷房が入っていて、ラッキーでした。
夜は、DrumCatという女性だけのパーカッショングループの公演を見に行く予定になっていましした。ショーは午後8時から始まりますので、食事の時間をみて6時ころホテルを出発しました。予定では、軽めの夕食をとって、ショーを見た後にたっぷりということでしたが、家内が食欲がないということで、劇場近くで何か食べようということになり、とりあえず乙支路3街まで地下鉄で出かけました。いろいろ店を探したのですが、なかなか決まらずに、結局は劇場の筋向かいにあるオモリチプッというスントゥブの店に入りました。私は、スントゥブチゲ6,500ウォン、家内はジャージャー麺5,000ウォン、生マッコリ3,500ウォンと軽めの夕食でした。
DrumCatのショーは、ルックスもスタイルも抜群で、力強いステージでした。出演者は6人とカタログよりは少なめでしたが、飽きさせない80分でした。観客はタイ人、中国人、韓国人がほとんどで日本人はほとんどいません。
ショーを見終わってまた地下鉄でホテルのある明洞に帰りました。明洞駅ではいつもと違う出口から出て、セブンイレブンに寄りました。そこで偶然にも、職場の知り合いに会うというハプニングがありました。出かける前にその方と話をしていてスケジュールが8月24日、25日が重なることは知っていました。また、ホテルが私たちニューオリエンタルと近いパシフィックホテルということも聞いていました。でも、夜の10時過ぎにばったりとコンビニでお会いするというのは全くの偶然です。お互いにびっくりして、記念写真を撮りました。
さらに、コンピにから私たちの泊まっているニューオリエンタルに行く途中で、道に迷っている親子連れを見かけ、そぶりからおそらく日本人であろうと見当を付け、こちらから日本語で声をかけると、先ほどの友人の一行でした。近くに買い物で出て道に迷ってしまったとのことでしたので、ホテルの近くまで案内してあげました。
明日は、いよいよ最終日ですが、続きは、その5で。

2011年9月4日日曜日

ソウル(その3)

 2日目は、ソウルから電車で1時間ほどの仁川広域市です。仁川国際空港は、仁川市の向い側の島にあります。ネットで調べると人口は271万人とありますから、日本でいえば大阪市ととほぼ同じ規模ですね。ソウルからは、地下鉄を乗り継いで70分ほど、11時少し前に仁川駅に到着しました。
 駅前の観光案内所を訪ねると日本語のとても上手な女性が応対してくれました。12時の船に乗るつもりでいたましたが、電話で確認してもらったところ、午後2時にならないと出港しないとのことなので、それまでは食事と周辺観光をすることにしました。仁川には韓国最大の中華街があるとのことで、昼食は名物のジャージャー麺を食べることにしました。駅前から坂を上っていくと5分ほどで中華街に到着します。規模は横浜の中華街には比べるべくもありませんが、結構沢山の中華料理店が軒を連ねています。下調べした中から「共和春」という店に入りました。ジャージャー麺10,000ウォン、海鮮チャーハン7,000ウォンでした。ジャージャー麺は日本のものとはイメージが異なり、黒いスープの中に角切りの肉や野菜が入ったスープと麺が別に出てきて、これを器で混ぜて食べます。量が結構多くて、私ももてあましてしまいました。海鮮チャーハンは、ごくありふれたチャーハンでした。
 食事を済ませて、また坂道と階段を上って韓国初の西洋式公園や韓米修好モニュメント、マッカーサー像などを見ながら散策しました。結構坂道が多くて年寄りにはこたえます。一度仁川駅まで戻ってからタクシーで月尾島(ウォルミド)へ。午後2時の遊覧船の出航まで喫茶店で一休み。パッピンス(かき氷)7,000ウォン、アイスコーヒー5,000ウォン。
 遊覧船は一人15,000ウォン、およそ80分で港を一周します。結構大きな船で300人ほどが乗船していたでしょうか。船は3階構造で、それぞれにステージがついています。特に1階のステージはパイプ椅子が200席ほど置いてあり、すでに50人ほどが腰掛けて、舞台ではおじさんがDJのようなことをしています。もちろん韓国語ですから何を言っているのかはわかりません。でも、アップテンポの曲で司会者が手招きすると、おじさんやおばさんがステージ前のフロアに出てきて、腰を振り振り激しく踊り始めました。ほとんどは昔流行ったツイストのような踊りですが。大音量で私は頭が痛くなって、会場から出てしまいました。
 このステージでは、ロシア人によるダンスショーやアクロバットが行われるのですが、そのショーが30分ほどで終わると、出演者と一緒におじさん、おばさん、おじいさん、おばあさんが景色そっちのけでずっーと踊り続けていました。1時間ずーっとです。このパワーでは、日本人は完全に負けています。私など大音量のために5分も会場にいることは出来ません。私はロシア人のショーも2階の静かなフロアでテレビで見ていました。家内はそれでも30分ほどは見ていたでしょうか。さすがに踊りはしなかったようですが。ショーが終わると、出演者が代わる代わる中央に出てきて踊ります。その周りでは、韓国の人たちがパワフルに腰を振っています。いやはや、何ともすごいパワーです。
 船を降りるとすぐにタクシーで仁川駅へ向かいました。また地下鉄1号線でソウルへ戻ります。途中で乗り換えて2日目の夕食は、新村(シンチョン)のチョンノサンフェという焼き肉屋です。新村は、延世大学などいくつかの大学が集まっているために、圧倒的に若者が多い町です。焼肉盛り合せ20,900ウォン、ビールとマッコリで7,000ウォン。日本人観光客が私たちの前に1組いましたが、後は全部地元の若い人たちです。彼らはサムギョサル(三枚肉)を食べていることが多かったようです。
 夕食後は、駅前にあるEマートというスーパーで買い物です。ここではお土産用にコチュジャンやサムジャンを買い込みました。
(また長くなりましたので、続きはその4で)
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