2007年8月10日金曜日

CPU、マザーボート取り替え(長文)

先日入手したCPU 、マザーボード、メモリをメイン機のそれと交換しました。

 古い構成は、CPU:Pentium4 2.8GHz、マザーボード:Aopen AX4SG-UL、メモリ:DDR PC-3200 256MB×2(512MB)、ハードディスク:Maxtor 6Y160P0 (160GB)、ビデオカード:Geforce FX5200 128MB、光学ドライブ:DVD 2台、バックアップ用ハードディスク(以下HDDと略記)1台 というものでした。

 新メイン機のマザーボード(以下M/B)は、HDDやDVDドライブをつなぐIDE(アイ・ディー・イー)というコネクターが1つ(古いM/Bには2つあった)しかついていません。その代わりに、SATA(シリアル・エー・ティー・エー)というコネクターが4つあります。SATAには1つのコネクターに1台のHDDやDVDドライブをつなぐことができます。ただし、コネクターの形状が違うので、最終的はHDDやDVDを買い換える必要があります。(IDE←→SATA変換コネクタが2500円程度で売られてはいますが)
 そこで、新メイン機では、以前買ってあったSATAのHDD(Maxtor 6Y120M0 120GB)をシステム用のHDDにして、バックアップ用のHDDとDVDドライブを1つしかないIDEにつなぐことにしました。

 換装はうまくいったのですが、大きな問題点が2つありました。
●1 M/B(AsusTek P5K-V)のBIOS(バイオス)が古いために、新しいCPU Core2 Duo E6750を認識しない。
●2 古いメイン機のCドライブをSATAのハードディスクにコピー(Norton Ghost 10というユーティリティソフトでシステム領域も全部コピーします)したが、Windows XPが起動しない。
 その他は、Core2 Duo のCPUクーラーの取り付けが、慣れていないので苦戦しました。力加減が難しい。

 以下、自分のメモがわりに手順を書いてみます。
【BIOS書き換え】
 まず、CPUとメモリを取り付けた新M/Bをケースにネジで固定します(この段階では、HDDやDVDやフロッピィ(FDD)は取り付けないでチェックします。理由は、エラーがあった場合に原因を特定しやすいからです)。電源とフロントパネルコネクターを差して、スイッチオンです。CPUファンは意外に静かです。「ポッ」と音がして、BIOSの画面が出るはずですが、出ません?
 画面には「Intel CPU uCode loading error  Press F1 to Resum」
と表示されて止まってしまいます。(F1キーを押せば、BIOS設定画面が表示されますが、システムを起動するたびにこれではいただけませんね)
 ネットで調べるとM/Bが新しいCPUの型番を認識していない、というエラーのようで、BIOSを最新のものに書き換えないと直らないらしい。
 仕方ないので、BIOSの書き換えをすることにしました。
 ここでまた問題が発生しました。BIOSというのは、パソコンの起動時(ブートといいます)に、いろいろな部品(デバイスとよびます)を初期化したり各種設定を行なうプログラムのことで、通常はマザーボード上にあるのROM(リード・オンリー・メモリ)に書き込まれています。マザーボード上にあるこのROMは、書き換えが可能でCMOS(シー・モス)といいます。ただし、この書き換えに失敗するとマザーボードはお釈迦になってしまいますので、通常はよほどのことがないと行いません。
 書き換えの方法は、以前はシステムを起動することのできる最低限のプログラムが入っているフロッピィディスク(私は、Pure DOS FDと勝手に呼んでいます)に書き換え用のプログラム(フラッシュ・ユーティリティなどと呼ばれます)と書き換えるためのデータをコピーして行います。最近では、FDの代わりに、USBメモリも使えるようになっていたり、マザーボード上に書き換えユーティリティが付属していたり、あるいはWindowsシステムが稼働している最中に書き換えが可能なマザーボードもあります。一般的にはFDから書き換える方法がとられています。私もこの方法で書き換えていました。
 そこで、もう一台のビデオ専用機からAsusTekのサイトにアクセスして、バイオス書き換え用のユーティリティプログラム(ADUDOS.exe)とBIOSデータ(P5K-V-ASUS-0402.rom)をダウンロードしてFDにコピーしようとしました。(正確には両方ともZIPファイルという圧縮された形式でダウンロードして、解凍ソフトでexe、romファイルに変換します。)
 ところが、BIOSデータファイルが1048キロバイトもあり、FDの容量が一杯になってしまってコピーできません。DOS(ドス)起動が可能なFDはcommand.comというプログラムが書かれていますが、この容量は約402キロバイトあります。書き換えユーティリティプログラムとBIOSデータをコピーするとFDの容量を超えてしまいます。(AsusのサイトにはFDにコピーしろと書いてあり、全く不親切です)FDからの書き換えはあきらめざるを得ません。さて困った。
 再度AsusTekのサイトを探すと、マザーボード上のユーティリティ(EZ Flash 2)でも書き換えが可能ということが判りました。そこで、フォーマットしたFDに先ほどのP5K-V-ASUS-0402.romだけをコピーして、新メイン機のスイッチを入れ、直ぐにAltキーを押しながらF2キーを押しますと、EZ Flash 2が起動し、FDからBIOSデータを読み込んで、書き換えが行われ、うまくいきました。BIOSの書き換えは、何度やっても胸がドキドキします。書き換え(フラッシュと呼びます)中に停電になったら、まずそのマザーボードは使い物にならなくなります。
 これで、BIOSが最新のものになったので、「Intel CPU uCode loading error  Press F1 to Resum」は表示されなくなりました。
 次は、Windos XPが起動しないという問題です。

【Windows XPが起動しない】
 マザーボードを交換するとWindowsが起動しなくなることは、結構起こることです。まあ、パソコンの自作をしない方にとっては、マザーボードを交換したり、CPUを交換することはないと思いますので、この状況でのシステムが起動しないという経験はないと思われますが。
 こちらの解決方法は比較的簡単で、Windowsシステムを上書きインストールすれば、以前の環境のままに直すことができます。
 Windows XPが起動しないと書きましたが、状況を正確に書けば、Windows起動画面で「旗」がちょっと表示されて、直ぐにシステムの再起動がかかってしまいます。何度やっても同じです。
 マザーボード交換時に起こる症状としては、「旗」の直ぐあとに、見たこともないブルー画面が表示されて、なにやら英語でメッセージが表示されて、先へ進まないという状況になることです。こうなったときは、Windowsの上書きインストールでなおします。(再インストールではなく、あくまで上書きです。再インストールするとそれまでの設定や、プログラムが全てなくなってしまいますので、大変に手間がかかります。)
 以下は、その手順です。
○まず、システムを起動すると直ぐに「Delete」キーを押します。するとBIOS設定画面が表示されます。ここで、「Boot(ブート)」順(システムをどの部品から起動するか)を確かめて、ハードディスクよりCD-ROMの方を優先する設定にします。(通常は、フロッピィディスク、ハードディスク、CD-ROMとなっている例が多いです)ここで、F10を押して、変更した設定を記憶させます。
○次に、システムを起動すると直ぐにWindows XPのシステムCD-ROMをドライブにセットします。CD-ROMからシステムを起動するかと聞いてきますので、「Enter」キーを押します。(実はどのキーでもOK)
○しばらく、いろいろなプログラムなどが読み込まれ、Windowsシステムをインストールするかと尋ねる画面が表示されます。ここで「Enter」
○次にMicrosoftのライセンスに同意するかで「F8」(同意)
○ハードディスクにWindowsシステムが存在するので、どうすると聞かれるので「R」(修復)
○Windowsシステムの修復を行うで「R」(修復)
○これで、一度Windowsのシステムファイルが削除されて、CD-ROMからシステムファイルがコピーされて、システムのインストールが行われます。
○しばらくするとWindowsのプロダクトキー(5桁ずつの英数字で合計25文字)の入力を求められますので、これを入力するともうしばらくインストールが行われ、システムの修復が完了します。
○このあとは、Windows XPの場合はライセンス認証に進みますが、この段階では、LANが使えない場合があるので、後でLAN環境を整えてインターネットに接続できる状態になってからライセンス認証を行います。
○これで、旧マシンで使っていた環境と全く同じ環境でパソコンを使うことができるようになります。
(ちなみに、Windows 2000でも同じ手順で修復できます。Window 98系のシステムでは手順が異なります。)

このマザーボード交換に要した時間、ほぼ8時間でした。フゥー 疲れた。

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