私の三味線のお師匠さんは、女流邦楽家で作っている「綾色箱」という演奏団体の会員となられています。昨日は、その2回目の公演が池袋の自由学園「明日館(みょうにちかん)」講堂で開かれました。
「明日館」は、かの帝国ホテルの旧館を設計したフランク・ロイド・ライトの手になるもので、歴史と風情を感じさせる建物でした。別棟では結婚式も行われていました。
昼と夕方の2回公演で、昼の部を拝見してきました。番組は二番で「綾色版 吹き寄せ」と「おとしらべ 日本橋」で、「吹き寄せ」は、秋の情景や情趣を唄った曲を、たっぷりと鳴り物で描出しようとする作品。「虫の合方」や女伊達の立ち廻り(四丁目の合方)など、大変楽しく聞かせていただきました。
「日本橋」は、音でつづる泉鏡花の世界と題して、語り、踊り、台詞、鳴り物で日本橋の芸者と旦那の愛憎劇を表現した作品でした。普段の長唄だけの公演と違い、邦楽の表現の豊かさ、可能性を感じさせる楽しい舞台でした。
公演の後は、秋葉原へ寄り、500GBのハードディスクとマウスを調達して、四街道に帰り、居酒屋で一杯。いろいろ充実した一日でした。
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