私の三味線の先生のお父上は、太神楽曲芸協会会長の鏡味仙三郎師です。
8月14日に太神楽曲芸協会の創立70周年記念公演が国立演芸場で行われることを新聞で知り、先生を通じてチケットお願いしたところ運よく入手できましたので、家内と拝見してまいりました。
番組は「寿獅子舞」から始まり、「恵比寿大黒舞」「末広一万灯の建て物」、落語の鈴々舎馬風、桂歌丸師匠がゲスト出演し、中入り。後半は、「里神楽(松本源之助社中の恵比寿・おかめ・もどき)」、鏡味仙三郎師の「花籠鞠(どんつく)」、ジャグラー、曲芸アラカルト、最後は協会若手総出演の「傘の曲」と盛りだくさん。笑いあり、ハラハラありの2時間30分でした。
寿獅子舞は、私たちの江戸囃子連が行っている一人舞ではなく、二人舞でした。囃子方には、笛、太鼓、鉦に加えて三味線が入りますので、趣もかなり異なります。獅子舞の歴史からすると、江戸流の獅子舞の原型、祖流かなと感じました。
また、幕が開く前に、陰囃子で祭り囃子が演奏されましたが、葛西系の江戸囃子のようでした。
松本社中の里神楽は、「敬神愛国」の恵比寿の鯛釣りと「岡目」「だるま」のもどきのからみが少々で、15分ほどの短いものでした。恵比寿は源之助師、もどきは二人とも女性でした。囃方の笛も女流でしたが、こちらの社中でも女流の進出が目覚しいようです。ただ、囃方の装束が「着流し」でしたので、里神楽の関係者からすると、ちょっと違和感があったかもしれません。
曲芸の中では、○○○の紙を使った立物(バランスを使った芸)がおかしみの点で秀逸で、家内は家へ帰ってからも思い出し笑いをしていました。
2007年8月16日木曜日
太神楽
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1 件のコメント:
おつかれさまでした。
σ(^^)も仙三郎師の太神楽は2回ほど拝見しております。
鏡味仙太郎氏(家元)とは仲が良くないと仙太郎氏の門人が云っておりました。
太神楽の獅子舞は伊勢太神楽の系統だと思いましたが、
伊勢太神楽の獅子舞は二人舞です。
明治初期に東京の太神楽師達が伊勢の太夫に許可を得て、
金獅子・一人舞にしたとの記録があります。
故貫井師、獅子舞の師匠は故鏡味小仙師で本流とは
ライバル関係にあったと聞いております。
江戸の太神楽師には海老一、海老三、
など多数の流派が在ったようですが、
四つ木の○○○会は町会の好きなモノ同志の集まりで、
お父さん(忠三郎師)その三代目を襲名したようです。
ですから○○○会は太神楽師の家ではないんですね。
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